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【Power Query初心者入門】クエリエディターのホームタブについてわかりやすく説明します

クエリとピボット

こんにちはblueです。

前回はPower Queryでの変換画面(クエリエディター)について説明しました。

今回はクエリエディターで最初に表示されるホームタブの内容について説明します。

今回もできる限り平易な言葉で伝えることを目的としますので少しでも理解していただければ幸いです。


~とある会話

クエリエディターの構成についてはわかったよ。でも色々なボタンがあってどれを使ったらいいかわからないよ。

クエリエディター上部に表示されるリボンのことですね。リボンには4つのタブが存在します。今回は「ホームタブ」について説明しますね。



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結論

•クエリエディターのホームタブには「使用頻度の高いボタン」が存在する

•それぞれのボタンは表示に従ってクリックするだけで視覚的に操作できる

それぞれについて説明します。

(前提)クエリエディター内での操作について

前回も触れましたがクエリエディター内ではエクセルに当たる「戻る」といった操作ができません。

これはクエリが操作手順を記録するといった仕様によるものです。

操作した手順は「クエリの設定」に記録されています。

手順を戻したい場合はクエリの設定のところの「×」をクリックする癖をつけてください。

ホームタブについて

前回の記事でも紹介しましたが、ホームタブとはクエリエディターを開いた際にリボンに最初に表示されるタブのことです。

ここには変換操作を行う上で「使用頻度の高いボタン」がおかれています。

使用上は非常に便利なのですが一部はほかのタブにある項目と重複しています。

その為ここではホームタブにしかない項目やホームタブでよく使用する項目にのみ絞って説明します。

ここで説明しなかったボタンについても次回以降のタブで説明しますので安心してください。

「列の選択」ボタン

列の選択ボタンはホームタブの左側に存在し、「列の選択」「列の移動」といった項目が存在します。

このボタンでは以下の操作が可能です。

  • 列の選択…必要な列だけを選択して他を削除します
  • 列に移動…選択した列に移動します

このボタン自体はマウス操作やほかのボタンで代用が可能です。

なのであまり意識して使う必要はないと思います。

「列の削除」ボタン

列の選択ボタンはホームタブの左側に存在し、「列の削除」「他の列の削除」といった項目が存在します。使用頻度が非常に高いボタンです。

このボタンでは以下の操作が可能です。

  • 列の削除…プレビューウィンドウで選択している列を削除します
  • 他の列の削除…プレビューウィンドウで選択している列以外を削除します

「列の削除」自体はDeleteキーでも可能の為意識して使用する必要はありません。

ただ残したい列より削除したい列のほうが多い場合は「他の列の削除」を用います。

数百行の列があるデータのうち2,3行程度のデータのみが必要な場合などが良い例です。

「行の保持」ボタン

クエリエディターは行に対しては直接操作することはできません。その為このボタンと次の「行の削除ボタン」を用いて操作します。

  • 上位の行を保持…設定した数値の行だけ上位から残しほかの行を削除します。
  • エラーの保持…エラーの行だけ残して他を削除します。

「上位や下位の行を保持」はデータのうち、特定の範囲の行のみが必要な場合に使用します。

またエラーが表示されている行を確認したい場合に「エラーの保持」を使います。

「行の削除」ボタン

「行の削除」ボタンは使用頻度がとても高いボタンです。

  • 上位の行を削除…設定した数値の行だけ上位から削除します。
  • 空白行を削除…指定した列に含まれる空白行(null)を削除します。

csvファイルなど読み込んだときは上位に不必要な行が含まれていることが多いと思います。

そんな時にこの「行の削除」ボタンを使用して上位数行のみ削除することができます。

「1行目をヘッダーとして使用」ボタン

このボタンはテーブルのヘッダーを操作したい場合などに使用します。

  • 1行目をヘッダーとして使用…1行目がヘッダーに繰り上がります
  • ヘッダーを1行目として使用…ヘッダーが1行目に下がります。

このボタンは先ほどのcsvファイルなど取り込んだ際にヘッダーになっていない場合などに使用します。

なおヘッダーの部分に格納されるとデータ部分(ヘッダーより下の部分)の処理には影響されなくなります。その為これを利用して1行目だけを加工されないようにしたりすることできます。

「クエリのマージ」ボタン

このボタンはクエリエディターに取り込んだ後に他のクエリを(列側に)結合したい場合に使います。

例として2つのテーブルをクエリに取り込んだ後に2つのクエリを結合するケースをあげます。

なおマージした表は新たなものとしたいので「新規としてクエリをマージ」を選択しています。

以下では顧客情報と追加情報のテーブルをクエリエディターに取り込んだ後にマージを行っています。

マージ画面では2つのテーブルを選択するとともに結合するためのキーとなる列を選択します。

また結合の種類を選択します。

ここで注意したいことはマージ画面において「上のテーブルが左」「下のテーブルが右」を指すということです。

翻訳上の問題かと思いますが上下という表示にはなっていないので注意が必要です。

なお結合の種類については色々ありますが左外部が一般的によく使われます。この説明についてはまた別の機会に行います。

結果的に結合されたテーブルは右に追加されますがTableという状態になっています。

ヘッダー右の展開ボタンを押すと中身が表示されますので必要な列を選択します。

なお「元の列名をプレフィックスとして使用します」というのは、展開する前に使っていた列名(=ここではテーブル13と表示されている)をプレフィックス=接頭語として使用することを意味します。

これにチェックが入ったままだと列名が「テーブル13-名前」、「テーブル13-性別」のようになる為、特別に使用したい場合以外はチェックを外しておいたほうがよいです。

なおこのままだと結合に用いた名前の列も残っているので、最後に列の削除をすることで完全にマージすることができます。

「クエリの追加」ボタン

データを新たに行方向に追加したい場合に使用します。

元のテーブルに対して追加を行い、そのまま使用したい場合は「クエリの追加」、新たにテーブルを作成したい場合は「クエリを新規クエリとして追加」を選択します。

以下は4月のテーブルに対して5月のデータを下に追加しています。

このボタンは複数のシートにあるデータをまとめたい場合などに用います。

「閉じて読み込む」ボタン

このボタンはクエリエディターでの変換後、実際に出力する際に用います。

  • 「閉じて読み込む」…新規のワークシートにテーブルとして追加されます。

そのまま出力したい場合に用います。

  • 「閉じて次に読み込む」…出力の方法を選択することができます。

よく使うのは以下の3つの項目です。

  • 「テーブル」…変換データをテーブルとして出力します。データを返す先を選択することで任意の場所に出力することができます。
  • 「接続の作成のみ」…処理したテーブルをメモリ上にのみ残しておきます。

大容量のデータなどでは出力すると容量が大きくなる為、バックグラウンド上に残しておくことで容量の上昇を防ぐことができます。

処理するデータとしてのみ必要で実際に見る必要がない場合などに使います。

  • 「このデータをデータモデルに追加する」…ピボットなどで使う場合に選択します。ここでは割愛します。

ここでのまとめ

今回はクエリエディターのホームタブについて説明しました。

ホームタブには基本的に使用頻度が高いものがおかれています。

ほとんどのボタンは視覚的に操作できるので自分でテーブルを用意して操作してみるとよいと思います。

数回も使えば操作方法について理解が深まると思います。

次回はクエリエディターの変換タブについて説明していきます。

わかりやすく説明しますのでお付き合いください。

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