【ノンプロ研】「一発で決まるプロンプト」は本当に必要?生成AI基礎講座で確信した対話の重要性

生成AI

以前は
魔法のプロンプト」や
コピペで使えるプロンプト集
がよく話題になっていましたよね。

でも、最近はめっきり聞かなくなりました。

僕自身も、「そんな都合の良い魔法を探すより、AIと対話して深めていく方がいいんじゃない?」とずっと思っていました。

そんな中、ノンプロ研の「生成AI基礎講座」を受講し、自分のやってきたアプローチは正しかったと強い確信を得ることができました。

今回は、その講座で学んだプロンプトの本質を紐解く「2つのアプローチ」について、自分なりの解釈を交えてお届けします!


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前提知識:「プロンプト」と「コンテキスト」って何が違うの?

講座の中で、まず整理したのが「プロンプト」と「コンテキスト」の違いです。

ここが曖昧だと、AIとの付き合い方を間違えてしまいます。

  • コンテキスト(文脈): 事前情報やルール、使うべきツールなどをAIにあらかじめインプットしておく枠組みのこと。
  • プロンプト: リアルタイムで追加できる、AIへの指示や問いかけの情報。

つまり、あらかじめ「コンテキスト」で前提となる枠組みを作っておきます。

その上で「プロンプト」を使ってリアルタイムに情報を追加していく関係です。

この役割分担を理解すると、プロンプトの本質が見えてきます。

プロンプトは一発でAIを動かす命令文ではなく、「AIとのリアルタイムな対話のための技術」なのです。


伝達と対話を繰り返す「CLEAR原則」

では、その「対話」をどう組み立てればいいのでしょうか?

そこで登場するのが、バージニア大学の図書館長である Leo S. Lo 氏が2023年7月に提唱した「CLEAR原則」です。

詳しい論文の内容は、こちらの The CLEAR path: A framework for enhancing information literacy through prompt engineering | ScienceDirect から確認できます。

CLEAR原則は、以下の5つの要素の頭文字を取ったものです。

  • Concise(簡潔に): プロンプトから余計なノイズや無駄な情報を省き、重要なキーワードに絞り込んで簡潔にする。
  • Logical(論理的に): AIが思考の順序を追いやすいように、指示や前提を整理された構成にする。
  • Explicit(明示的に): 出力の形式やトーン、範囲などを具体的に指定して、AIの回答のズレを防ぐ。
  • Adaptive(適応的に): AIから最初に出力された内容をもとに、条件や指示を調整して改善していく。
  • Reflective(振り返り): 結果を評価し、何がうまく機能したかを次のプロンプトにフィードバックする。

CLEAR原則に対する私の理解:ポイントは後半の「AR」

講座で解説を聞いて、僕が特にしっくりきたのは「CLEとARの役割の違い」でした。

前半の「CLE(簡潔・論理的・明示的)」は、人間側の意図をAIに正確に伝える「伝達の基本」です。

しかし、本当の勝負どころは後半の「AR(適応・振り返り)」にあります。

一発で完璧なプロンプトを作ろうとする必要はありません。

「CLE」でシンプルに投げかけ、返ってきたAIのアウトプットを見ながら「AR」で軌道修正していく

この「対話のループ」を回すことこそが、CLEAR原則の本質だと理解しました。

「コピペ一発で出そう」としていた風潮に対して、僕が普段から行っていた「AIと対話しながら回答を磨き上げるアプローチ」はまさにこの「AR」そのものだったと知り、自分のやり方に自信を持つことができました。


AIのゴールを人間が導く「ユニバーサルアプローチ」

もう一つ、講座で非常に印象的だったのが「ユニバーサルアプローチ」という考え方です。

これは、ノンプロ研主宰のタカハシさんとAIが対話の中で生み出した造語だそうです。

タカハシさんが語る「ユニバーサルアプローチ」の詳細

タカハシさんによる講義の説明では、生成AIの仕組みとして「AIの出力は学習した膨大なパターンから『確率的にもっともらしい範囲』に収束する」という特徴があります。

普通に指示を出すだけだと、AIは無難で一般的な回答を出力しがちなのです。

しかし、「もっともらしい出力 = 私たちが本当に欲しい出力」とは限りませんよね。

そこで、「AIにどこへ収束させるか(どのような回答に着地させるか)を人間側がプロンプトで能動的に設計・働きかけるアプローチ」こそが、ユニバーサルアプローチの真髄です。

具体的には、以下の4つのプロセスを行き来しながらAIのゴールを設計していきます。

  1. 言語化: 曖昧な思考や意図をAIの助けを借りて明らかにする(壁打ち、AIインタビューなど)
  2. 発散: 別の視点やペルソナを接続してアイデアの可能性を広げる
  3. 収束: 不要な領域を除外し、型指定や制約で望む範囲へ寄せていく
  4. 検証: 出力結果と収束先の妥当性を評価・セルフレビューする

筆者の理解:意図を持った質問が自分らしい回答を生む

このタカハシさんの詳細な説明を踏まえて、僕なりに日常の質問パターンに落とし込んでみました。

  • 「〜について教えて」という曖昧な質問: 人間側が意図を設計していないため、AIは確率的に「無難で一般的な回答」に収束します。 その結果、受け取った人間は「で、自分はどうすればいいの?」と悩むことになります。
  • 「〇〇を目的に、~したい」という意図ある質問: 人間側が収束先をしっかり設計して働きかけるため、AIは意図に沿った的確なアドバイスを返してくれます。 結果として、自分らしい文章や独自性の高いアウトプットが引き出されます。

AIにどこへ向かってほしいのか、人間がしっかりと「目的」や「意図」を持って収束先をデザインすることが、AIに使われないアウトプットを生む鍵となります。


まとめ:「意図的な質問」+「対話」でAIを相棒にしよう

今回の学びをまとめます。

  • CLEAR原則: 「CLE」で簡潔・論理的に伝えつつ、後半の「AR(適応・振り返り)」による「対話」で回答を磨き上げる。
  • ユニバーサルアプローチ: AIが無難な回答に収束するのを防ぐため、人間が「意図」を持って収束先を設計し働きかける。

この2つを掛け合わせることで、ありきたりなAIの出力に流されず、「自分ならではのオリジナルな回答(AIに使われない出力)」を得ることができるようになります。

これからは、枠組みとしての「コンテキスト」を用意した上で、「意図的な質問」と「対話」を駆使し、AIを最高の相棒としてやりたいことをどんどん実現していきましょう!

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