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VBA初心者でも簡単に使える!Dictionaryオブジェクトの基本的な使い方

VBAでの操作

こんにちは、blueです。

今回はVBAプログラミングが一気に楽になる!初心者でも使えるVBAのDictionaryオブジェクトの使い方」を紹介します。

✓この記事の内容

  • Dictionarオブジェクトについて
  • Dictionaryオブジェクトの基本的な使い方

Dictionaryオブジェクトを使えば、手軽にキーを格納して管理できるため、VBAプログラミングが一気に楽になります
本記事では、Dictionaryオブジェクトについて、基本的な使い方を詳しく解説しています。
VBAでのデータ管理に悩んでいる方は、ぜひお読みください。

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Dictionaryオブジェクトについて

Dictionaryオブジェクトは、キーのペアを格納することができます。

索引(キー)をもとに内容を取り出せる為、辞書型とも呼ばれます。
また文字列から連想して値を取り出す為、連想配列とも呼ばれます。

この記事では、初心者でも使いやすいDictionaryオブジェクトの使い方を紹介します。

Dictionaryオブジェクトの基本的な使い方

参照設定の方法

まず、Dictionaryオブジェクトの基本的な使い方について説明します。
Dictionaryオブジェクトは、Microsoft Scripting Runtimeに含まれています。
VBAのコードでDictionaryオブジェクトを利用するには、
[ツール]ー[参照設定]-[Microsoft Scripting Runtimeにチェック]を入れておきます。

Dictionaryオブジェクトを利用する場合は、以下のように宣言します。

Dim dic As New Dictionary

キーと値の読み込み

Dictionaryオブジェクトに値を追加するには、Addメソッドを使用します。以下のコードは、Dictionaryオブジェクトにキーと値のペアを追加する例です。

dic.Add "key1", "value1"
dic.Add "key2", "value2"
dic.Add "key3", "value3"

Addメソッドの第一引数にキー第二引数に値を指定することがポイントです。

値の出力

Dictionaryオブジェクトに追加された値を出力するには、以下のように記述します。

MsgBox dic("key1")

Dictionaryオブジェクトの()内にキーを指定するのがポイントです。
配列においてArray(0)とインデックスを記載する場合のと同じ書き方で出力することができます。
これにより、キーが”key1″に対応する値”value1″が表示されます。

ただ、キーが存在しない場合にはエラーが発生します。存在しないキーを指定しないように注意してください。

キーの存在判断

Dictionaryオブジェクトには、Existsメソッドを使用して、指定したキーが存在するかどうかを確認することができます。
以下のコードは、キーが存在する場合には”True”、存在しない場合には”False“を表示する例です。

MsgBox dic.Exists("key1")
MsgBox dic.Exists("key4")

Existsメソッドの引数にキーを指定するのがポイントです。

ExcistsメソッドはDicitonaryにおける必須メソッドです。キーが存在しない場合のエラー回避重複処理に使えるのでぜひ覚えておいて下さい。

すべてのキーの出力

Dictionaryオブジェクトに格納されているすべてのキーを出力するには、Keysプロパティを使用します。
以下のコードは、Dictionaryオブジェクトに格納されているすべてのキーを表示する例です。
Dictionaryオブジェクト内の要素数を取得する為に一部Countメソッドを使用しています

  • 一つずつ出力する場合1
Dim key As Variant
For Each key In dic.Keys
    MsgBox key
Next key
  • 一つずつ出力する場合2
For i=0 to dic.Count-1
    MsgBox dic.Keys(i)
Next i
  • 一度に全てを出力する場合(出力するセル範囲を個数と合わせる必要があります)
ThisWorkbook.Worksheets(1).Range("A1").Resize(1,dic.Count)=dic.Keys

Keysプロパティによって出力されるものは一次元配列です。

その為For Each~NextやFor ~Next構文を使ったり、個数を合わせたセルに代入することで出力することができます。
なおインデックスは通常の配列と同様0はじまりになるのと配列は横方向に伸びるので注意ください。

すべての値の出力

Dictionaryオブジェクトに格納されているすべての値を出力するには、Itemsプロパティを使用します。
以下のコードは、Dictionaryオブジェクトに格納されているすべての値を表示する例です。

  • 一つずつ出力する場合1
Dim item As Variant
For Each item In dic.Items
    MsgBox item
Next item
  • 一つずつ出力する場合2
For i=0 to dic.Count-1
    MsgBox dic.Items(i)
Next i
  • 一度に全てを出力する場合(出力するセル範囲を個数と合わせる必要があります)
ThisWorkbook.Worksheets(1).Range("A1").Resize(1,dic.Count)=dic.Items

先ほどと同様にItemsプロパティによって出力されるものは一次元配列です。
出力は配列と同じ処理で可能です。

すべてのキーと値の出力

Dictionaryオブジェクトに格納されているすべてのキーと値を出力するには以下のコードを使用します。

Dim key As Variant
For Each key In dic.Keys
    MsgBox key & ": " & dic(key)
Next key

これにより、キーとそのキーに対応する値が表示されます。

キーと値の削除

さらに、Dictionaryオブジェクトには、Removeメソッドを使用して、指定したキーとそのキーに対応する値を削除することができます。
以下のコードは、キーが”key1″に対応する値を削除する例です。

dic.Remove "key1"

Removeメソッドの引数にキーを指定するのがポイントです。なお戻り値はないので引数は()で囲いません。

以上がDictionaryオブジェクトの基本的な使い方についての説明でした。

今回のまとめ

本記事ではDictionaryオブジェクトの基本的な使い方を解説しました。
Dictionaryオブジェクトを使った実用的なコード例は次の記事で説明しますが、まずは基本的なメソッド、プロパティを理解していただければ幸いです。

以下ではExcel VBAを扱った記事について解説しています。「こんなこともできるのか」という内容を揃えていますのでぜひ参考にしてください。

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