こんにちは、blueです。
今回は前回に引き続き、ピポットテーブルを使わない、使えない理由について説明します。
前回の話はこちら
今回もなぜ今まで使っていなかったのかについて考えた話をします。ピボットテーブルを使えていない方は参考にしていただければ幸いです。
「ピボットテーブルは難しい」という漠然としたイメージを持たれている方には以下がお勧めです。ピボットテーブルで行っている処理を1ステップずつ説明してくださっていて、この一冊を読むだけで必ずピボットテーブルが使えるようになります。
ピボットテーブルを使わない理由
私が考えるピボットテーブルを使わない理由は以下の2つです。
- 表を(まるごと)活用する機会がない
- (そもそも)表に対する理解がない
今回は2について説明します。
(そもそも)表に対する理解がない
ピボットテーブルはリスト形式の表をもとに集計する機能です。
ただリスト形式の表というものを理解していないということがあります。
これを理解していないとピボットテーブルを作成することもできません。
その為まずはリスト形式の表について説明します。
なお最後にピボットテーブルとリスト形式の表の関係について説明しますのでここは流して理解してもらえば結構です。
リスト形式の表とは
リスト形式の表とは「各列に見出しがあり、それぞの列見出しの下に同じ形式のデータが並んだ表」のことです。
具体的には以下のような表になります。
ピボットテーブルを作成する際には「フィールド名」「フィールド」「レコード」から構成される表を用意しておく必要があります。
ただ普段作っている表とリスト形式の表の区別がつかない方もおられると思います。
その為次に「リスト形式ではない表」を挙げます。
リスト形式ではない表
以下の例をあげます。
列に見出しがある表
以下のように見出しが列についていて行が伸びている表はリスト形式ではありません。
リスト形式は見出しが行についていないといけません。
部分的に行見出しが2行ある表
以下のように見出しが2行ある表はリスト形式ではありません。
リスト形式にする場合は「子供男子」「子供女子」「大人男性」「大人女性」のように1行にする必要があります。
見出しのない列がある表
以下のように見出しの文字が入力されていないものはリスト形式ではありません。
斜め線が入っていたり、空白のところが入っているとピボットテーブルにできません。
途中に空白列や空白行がある表
以下のような表の中に空白列や行があるものはリスト形式ではありません。
空白列や空白行が入っていると表と判断しない場合があります。無理やり全体を表として処理することもできますが避けるべきです。
1セル1データではない表
以下のように結合セルを用いたり、1セルに複数の情報を入れるのはリスト形式ではありません
結合セルを用いるのはリスト形式の表ではNGですので注意ください。
データ形式の異なるセルが存在している表
以下のようにデータ形式の異なる情報を入れるのはリスト形式ではNGです。
以下では数値列の中に文字列が存在します。
ピボットテーブルでは列の情報をまとめて処理する為、データ形式は合わせておく必要があります。
OK、NGな表からリスト形式の表について概略を理解していただけたかと思います。
では次にピボットテーブルにおけるリスト形式の表について説明します。
ピボットテーブルにおけるリスト形式の表
ピボットテーブルで扱うリスト形式の表は以下のような箱のイメージになります。
リスト形式の表はフィールド名が書かれた箱にデータを入れている集まりのようなものです。
ピボットテーブルはこの集まりを操作していくこととなります。
こうすることで列ごとのデータをまとめて処理することができます。
これらはデータベースの基礎ですが、この図からリスト形式の表が持つ意味や、「フィールド名がないものはNG」「データ形式が異なるセルが存在しているものはNG」といった理解もしていただけると思います。
今回のまとめ
ピボットテーブルを使わない理由は(そもそも)表に対する理解がないからです。
ピボットテーブルはフィールド名が書かれた箱の集まりを処理していくものです。
リスト形式の表の理解ができればピボットテーブルの理解も深まると思います。
次にこのデータをピボットテーブルにする方法について説明します。
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