こんにちはblueです。
この記事は『Power Queryを初めて触る方』『名前は知っているけど勉強できていない方』向けににわかりやすく説明します。
前回はデータ整形1について説明しました。
前回の記事はこちら
今回はデータ整形の方法について後半部分を説明します。非常に便利な機能がそろっていますのでぜひ勉強していってください。
Power Queryに関してどの書籍を買ったらいいの?と思われている方には以下がお勧めです。簡単なボタン操作から、関数を使った処理まで、サンプルデータを一式操作してみるだけでPower Queryが使えるようになります。購入して間違いのないお勧めの一冊です。
とりあえず標準機能だけでも使いこなせるようになりたいと思われている方には以下がお勧めです。関数などの難しい記載はほとんどなくボタン操作のみでPower Queryを扱えるようになります。
今回のゴール
- 文の途中の特殊文字を整形できるようになる
- 区切り記号による抽出できるようになる
- アルファベット文字の整形ができるようになる
- 値の置換ができるようになる
以降で詳しく説明します。
今回のサンプル
今回のサンプルは前回と同様のファイルを扱います。
この中の各項目についてデータ整形をできるようにします。
具体的には以下のようになります。

特殊文字を整形する
セル内にある任意の文字、特殊文字を置換します。
以下ではセル内にある改行文字を取り除きます。
1 Power Query4.xlsxを開きます
2 [データ]-[データの取得]-[ファイルから]-[Excelブックから]より[sample4.xlsx]を選択します
3 [セル内改行分割テーブル]を選択し、[データ変換]をクリックします
4 「住所」列を選択し、[変換]-[書式]-[クリーン]をクリックします

以下の様に住所が一行になればOKです。

区切り記号で抽出する
任意の区切り記号で抽出をします。区切り記号が複数ある場合は先頭からの個数で抽出することもできます。
以下では@より前のデータを抽出します。
1 Power Query4.xlsxを開きます
2 [データ]-[データの取得]-[ファイルから]-[Excelブックから]より[sample4.xlsx]を選択します
3 [区切り記号による抽出テーブル]を選択し、[データ変換]をクリックします
4 「メールアドレス」列を選択し、[列の追加]-[抽出]-[区切り記号の前のテキスト]をクリックします

5 区切り記号の前のテキスト画面で区切り記号に「@」を入力し、「OK」をクリックします

以下の様に@より前が抽出されていればOKです。

区切り記号による抽出では詳細設定オプションによりスキップする区切り記号の数を指定することも可能です。
この方法を使えば文中にある文字も抽出することもできます。
アルファベット文字の整形をする
アルファベット文字列をすべて大文字・小文字にします。単語の先頭だけ大文字にするといった整形の処理ができます。
以下ではメールアドレスをすべて小文字に変換します。
1 Power Query4.xlsxを開きます
2 [データ]-[データの取得]-[ファイルから]-[Excelブックから]より[sample4.xlsx]を選択します
3 [アルファベットの整形テーブル]を選択し、[データ変換]をクリックします
4 「メールアドレス」列を選択し、[変換]-[書式]-[小文字]をクリックします

以下の様にメールアドレスが小文字に変換されていればOKです。

値の置換をする
文字や数値を目的の値に置換します。Excelの置換と同じですが、処理が記録されているのでデータが増えても置換してくれます。
以下では(株)や【株】を株式会社に変更します
1 Power Query4.xlsxを開きます
2 [データ]-[データの取得]-[ファイルから]-[Excelブックから]より[sample4.xlsx]を選択します
3 [値の置換テーブル]を選択し、[データ変換]をクリックします
4 「部署」列を選択し、[変換]-[値の置換]をクリックします

5 「検索する値」を「(株)」に「置換後」に「株式会社」を入力します

6 同様に「【株】」に対しても処理をします
以下の様にすべてが「株式会社シーテック」になっていればOKです。

講義後の会話
非常に多くの操作がPower Queryでできるんだね。今まで手作業でやっていた時間が無駄に感じたよ。
今回説明した内容はPower Queryでできる操作のほんの一部です。実際はもっと多くの操作ができるので書籍などを読んでぜひ効率化してみてください。
ありがとうございます!
今回のまとめ
今回はデータ整形について説明しました。
これまで手作業でやっていた内容も、これができるようになるだけで大幅に時間短縮できます。ぜひ活用して業務を効率化してください。
次回は「表の追加」について説明します。
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