こんにちは、blueです。
今回はOffice Scriptsでの制御構文(if, while, for each)について説明します。
VBAとOffice Scriptsはプログラミング言語が異なる為、書き方は大きく異なります。
ただプログラミングの基本は同じですので異なる部分を勉強していけば理解は早いと思います。
VBAと異なる部分も多いですが一つずつ丁寧に説明しますのでぜひ勉強していってください。
Office Scriptsを一から学んでみたい方は以下の書籍がお勧めです。TypeScriptの基本からPower Automateへの連携まで、OfficeScriptsを扱う為必要なすべての内容が書かれています。
Office Scriptsって何?という基本から知りたい方は以下の書籍がお勧めです。技術書ながら非常に読みやすい構成となっているので、本を読むのが苦手な人もストレスなく勉強できるかと思います。
if構文
Office Scriptsの制御構文は実行する処理を{}内に書きます。条件式は()内に書きます。
Office Scriptsには条件分岐としてif構文が存在します。
~Office Scriptsの場合~
if(条件式){
trueの時に実行する処理
}else{
falseの時に実行する処理
}
~VBAの場合~
If 条件式 Then
trueの時に実行する処理
Else
falseの時に実行する処理
End if
elseやelse if もOffice Scriptsに存在しますが、あくまで実行処理については{}内に記載する決まりになっています。
while構文
Office Scriptsには繰り返し処理としてwhile構文があります。VBAのDo~Loop構文にあたります。
~Office Scriptsの場合~
while(条件式){
trueの間実行する処理
}
~VBAの場合~
Do While(条件式)
trueの間実行する処理
Loop
VBAと同様、カウンタ変数を増やすなどの処理をしないと無限ループになってしまいます。
Office Scriptsではインクリメント演算子が使えるので以下の様に記載することもできます。
以下ではカウンタ変数nが5になるまで処理を実行します。
while(++n<5){
trueの間実行する処理
}
あるいは
while(n<5){
trueの間実行する処理
n++
}
インクリメント演算子は式にも組み込むことができるので便利です。
ただし、以下の様な違いがあるので注意ください。
記載方法 | 処理内容 |
++n | nの数を増やした後でその値を取り出す |
n++ | nの値を取り出した後でnを1増やす |
nが4の場合、++n<5はn=5が条件式において比較されますが、n++<5の場合はn=4が条件式において比較されるので注意が必要です。
for構文
Office Scriptsにはもう一つの繰り返し処理としてfor構文があります。
~Office Scriptsの場合~
for(初期化 ;条件 ; 増減式){
trueの間実行する処理
}
~VBAの場合~
For カウンタ変数= 初期値 To 終了値
繰り返す処理
Next カウンタ変数
VBAの場合は(Stepを記載しないと)自動的に一つずつがあがりますが、OfficeScriptsの場合は増減式を記載する必要があります。
またOffice Scriptsでは終了値ではなく、条件式で記載することになります。
for in構文
Office Scriptsには繰り返し処理としてfor in構文があります。VBAのFor Each構文と同じです。
~Office Scriptsの場合~
for(let 変数 in 配列){
trueの間実行する処理
}
~VBAの場合~
For Each 変数 in 配列
繰り返す処理
Next
Office Scriptsでは制御構文内でも変数を定義することが可能です。この場合の変数のスコープは制御構文内のみとなります。
今回のまとめ
今回はOffice Scriptsでの制御構文について説明しました。
条件に関するものは()内、実行する処理については{}内に書くのがOffice Scriptsの基本になることが分かっていただけたかと思います。次回は『Excel操作』について説明します。
Office Scriptsに関しては体系的に勉強することも重要です。以下の書籍では基本的なところから応用まで記載してくださっているので「もっと書けるようになりたい!」という方はぜひこちらもご検討ください
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